ケンゾーのショーはカルノー高校の体育館で行われました。このカルノー高校って、アンリIVとか、僕でも知っている有名校ではないので、どんな高校なのか知りませんでしたが、調べてみたらフランス全土にある1930校の中で219番目、イル・ドゥ・フランス内の80校中22番目だそう。まあまあですか?創立は1869年。『エロの年』の100年前ですね。
ランウェイ正面はこんな風に電飾で飾られていていました。ルミナリエとかギャルリー・ラファイエットとか、ヴァレリオ・フェスティの電飾のようですが、プレス資料を見たところ関わっていないようです。イメージとしては教会のステンドグラスといったところでしょうか。
こんな素敵な電飾なので、コレクションには思い切り期待しちゃいました。でも出てきたのは、かなり地味ぃな服…。
プレス資料にはジョージア・オキーフの言葉が引用され、アントニオ・マラスの書いた文章にはフリーダ・カーロ、ディエゴ・リベラ、ドロシア・ラング、ティナ・モドッティ、エドワード・ウェストンなどのアーティスト、写真家などの名前が見られました。よくわからないけれど、その時代のメキシコ周辺がイメージソースだったようです。あ、上のフリーダ以下の人達は、互いに愛人関係でつながっていたそう。怖っ(ちょっとカマトトしてみました)。
きっときっと華やかになっていくに違いない!と信じて見続けますが、服は相変わらず秋を感じさせる、ちょっと寂しい感じの色合い。メキシコ音楽が寒々と響き渡ります。
ショーではなく、普段の生活の中で見たら華やかなんだろうなぁと思わせたドレス。
電飾が派手なので、服を押さえ目にしたんでしょうか。とにかく相変わらず地味です。このボーダーのドレス、写真では下方が見えませんが、パッチワークになっていて、見方によったらかなり派手かも。
ちょっと気になってstyle.comで写真を見返してみたら、花柄と花柄を合わせてパッチワークをしたり、いつものように激しいことをしていて、これって日常着として着るのは厳しい、と思えるくらい派手さ加減でした(笑)。電飾に引っ張られて服が霞んで見えちゃったのでしょう。
いつも素晴らしい演出で目を楽しませてくれるケンゾーですが、今回は装飾と服がかみ合っていなくて、コレクションの印象が薄くなる結果になってしまいました。僕だったらステンドグラスを一枚だけ飾った薄暗い教会の内部のような舞台を作って、最後に沢山のステンドグラスが上から降りてくる、みたいなことをやったと思います。とにかくプレゼンテーションの難しさを感じました~。
明日はジバンシィ~
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