メゾン・マルタン・マルジェラのショーは、パレ・ドゥ・トーキョーの地下ホール。廃墟のようなアスベストが舞うハードコアな場所です。
会場内の中央に金属のやぐらのような客席を組み、その周りの壁づたいにモデルが歩きましたが、とにかく暗くて良く見えませんでした。遠くからスポットを当てるのですが、そのタイミングが悪くて、モデルがいるのに真っ暗だったり。写真ですが、闇夜の中に立っている女性を盗撮したみたいですよね。
「ドレスの研究」が今回のコレクションのテーマで、ドレスというアイテムを再構築。マルジェラらしい多種多様なアイデアに富んだ内容でした。でもそれがわかったのは、本社ショールームの明るいところでジックリと服を見て、広報担当者に説明を受けてからのこと。
中に隠しベルトが付いていて、サイド部分を開けて着ることができたり、レースプリントでランジェリーのように見せたり、ニットなんだけれどランジェリースタイルだったり。素材もシルクやファーなどの自然素材から、スカイやヴィスコースまで幅広く、ボンディングのテクニックを駆使して造形美を出したものまでありました。
こちらはドレスの上からもう一着ドレスが付いている、というもの。慌ててドレスを着て、メチャクチャな着方になってしまった場面をイメージしているのだとか。ヘンテコリンだけど面白いかも。
そんな、沢山の要素があるのに、1つのコレクションとしてまとまっていました。何度も書きますが、良く見えなかったことだけが残念。見せ方を間違うと、コレクションのコンセプト自体が全く伝わらない、という悪い例になってしまいました。ちなみに今回の演出家はクビだそうです~。
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