ジバンシィのメンズのショーは、ベルシーにある複合競技場で行われました。コの字型に客席を配置し、中央にある箱型のバックステージからモデルが出てくるという、去年の10月に行われたレディースと全く同じ舞台設営。
今か今かとショーのスタートを待ちましたが、なかなか始まりません。45分をオーバーしたころから、ちょっとおかしいぞ、なんて思い始める僕。
会場でうっすらかかっているBGMがちょっとだけ大きくなる瞬間があって、その度に始まるのではないかと緊張します。待つのが段々辛くなってきました。
1時間を過ぎる頃から会場を離れる人が出始めました。本当に帰った人もいたようですし、外にタバコを吸いに行った人もいたようです。
それから5分くらいたって、やっと暗転して音楽が鳴り始めました。「やったぁ」と思って膝にノートを置いてペンを握り、カメラを構えた途端に音楽がストップし、照明がダウン。「ええ~、ウソでしょう?」。
そうしたら日本の広報担当のMさんが「すみません。電力に問題があって今復旧作業をしています」と言いながら、皆さんに頭を下げています。
前の列に座っている某メンズ雑誌のスタイリストさんは「1時間も遅れたから、その分電力を使っちゃってダウンしたのかも」と話していましたが、そういう可能性は多分にありそうです。
そして更に待つこと20分。今度は本当に始まりました。
プリントものとショートパンツという、リカルド・ティッシが好むスタイルが沢山。Tシャツやパンツにはロットワイラーのイラスト。ロットワイラーは、フランスでは口輪の着用が義務付けられている猛犬で、郊外に住むラッパーやヒップホッパーが好む傾向にあるようです。僕は大の犬好きですが、あの種類だけは可愛くないので大嫌い。街中で見かけたら蹴りを入れてやりたくなるくらい(ウソ)。
ジバンシィって日本のPRの皆さんはとっても親切なんですが、現地チームはかなり厳しい雰囲気で、カメラマンとかジャーナリストの間ではちょっと評判良くないんです。それで、ショーが終わってから、とあるフランス人の友人は「あんな態度であんなに遅れて本当に失礼!」と怒りまくっていました。何だかコレクションのことよりも、1時間半近く待たされたことが強く印象に残っちゃいましたね。Style.comでの評論も結構冷ややか。
ジバンシィのショーの後にはヘンリク・ヴィブスコフのショーがありましたが、その次のショーがジョン・ガリアーノで、ヘンリクへ行ってからガリアーノへ行こうとしていた人たちは、ヘンリクを飛ばしてガリアーノへ移動してしまったようです。ヘンリクを見てガリアーノへ行ったのでは、ガリアーノがヘンリクからの客が来るのを待たずにショーを始めてしまう危険性があったからです。ということは、ヘンリクはガラガラだったと思います。超可愛そう~。
ということで、パリコレでショーを遅らせることはとっても罪深いことなんですね。ヘンリクは損害賠償を要求してもいい位だったかも、なんて。そもそもジバンシィは潜り込んだ口なので、そんなこと言えない僕なのですが(笑)。
ということで、明日はガリアーノ~
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