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トム・ブラウン 2011春夏

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 トム・ブラウンのコレクションは、以前ドリス・ヴァン・ノッテンがショーを行ったオスカー・ニーマイヤー設計の共産党本部で行われました。でも床が斜めになった廊下のみを使ったドリスの時とは違い、ご覧のようにコスミックな天井が印象的な会議場がメインでした。その他に、撮影用のスペースが廊下に設置され、そこの前にカメラマンとスタンディングの人たちが集められていました。ちなみに演出家はドリスの時と同じ人。

 当日は猛暑。共産党本部内はうっすらと冷房がかかっていて、外にいるよりはマシな感じ。そこで全員40分くらい待たされました。で、その中に見たことある顔を発見。10年位前にちょっとだけ仕事をお手伝いしたことのある夏木マリさんとパートナーの斉藤ノブさんでした。マンガ・オタクの祭典『ジャパン・エクスポ』でコンサートをするために来仏していたのです。ジャパン・エクスポ、行くかどうか迷っていましたが、「ライブ来てよ」の一言で行く気になっちゃいました。

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 話を戻して、僕は招待状は持っていましたが、スタンディング。席がある人のみ会議場に入ることを許されます。僕は何とかして会議場でショーを見たくて、空席ができるのを待っていました。でもそんなに期待しなくても、かなりの席が空いています。別にこのブランドに人気がないわけでは全然なく、最終日の最後の時間だったので本国に帰ってしまったジャーナリストがいたのでしょう。で、広報担当者に通された席は、会議場の席でしたが端っこで、カメラマンスペースも見える絶好のポジションでした。粘った甲斐があったぁ!机の上にはノートと鉛筆、そして小さな星条旗と三色旗が置かれていて、国際会議さながら。

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 待たされること50分が経過してから、地を這うような音楽が鳴り、しばらくして男性が4人が会議場正面に登場。そのうちの2人が、2つのモニターに掛けられている星条旗と三色旗が引き上げます。もう2人が英語・フランス語で「ようこそ。質問がある場合は後で受け付けます」みたいなことを語り、『青き美しきドナウ』が流れてショー開始。

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 宇宙服を着たモデルたちが円形の会議場をグルグル歩きます。正に『2001年宇宙の旅』の世界。ヘルメットを外してカメラマンが待ち構えるスペースへ全員で移動。

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 ヘルメットを棚に置いて、宇宙服を脱ぎます。そして一人ずつ会場に戻ってウォーキング。先述の会議場正面のモニターには、その撮影スペースでの様子が映し出されていました。

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 コレクションは、トム・ブラウンらしいショートパンツスーツのオンパレード。ベーシックなマリンブルーやグレーなどもありますが、ピンクやマルチカラーなども見られてポップな印象。サメが小魚を追いかけている刺繍が施されたジャケットなどもあって、全体的にプリティでした。これはトリコロールの小さなリボンが縫い付けられているジャケット。

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 デザイナーのトム・ブラウン。トム・ブラウンは自分のコレクション以外に、モンクレールのメンズライン、ガム・ブルーも手掛けていて、かなりの成功を収めているように見えましたが、自社の経営が厳しくなり、今は日本の会社が随分と出資しています。スーツで20万円くらいするらしく、決して安くないので、セカンドラインを作ったりしない限り簡単に売れないでしょうし、スタイル的に着る人を選ぶかもなぁ。あ、でもクールビズではあるから、特に日本ではそれを売り文句にできますかね~。
 
政治家・社長の皆さん、着てください~

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by tomoakishimizu | 2010-07-12 20:08 | パリコレ | Comments(2)
Commented by ki7ka at 2010-07-12 22:52
見る前から想像通りの短パンスーツ群でしたね。
本当にクールビズにはいいかも!
Commented by tomoakishimizu at 2010-07-13 22:23
Ki7kaくん、会場にいたの?っていうか会ったっけ?もしそうだったらごめんね~。
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