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コム デ ギャルソン 2010・2011秋冬

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 コム デ ギャルソンのショーは、ヴァンドーム広場近くの銀行のホールを使って行なわれました。テーマは『インサイド・デコレーション』。直訳すると内面装飾。女性の持つ内面の強さを表現しているそうです。

 服の作りもコンセプチュアルで、装飾を貼り付けたりするのではなく、布と布の間に中綿を詰めて凹凸を作ったり、綿を詰めた状態の生地をつまみ出すようにして立体的にしたものなどがありました。この写真のドレスは後者。とにかく、内側から放たれる装飾を服として表現しているようでした。

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 友人には「微妙~」と言われましたが、僕が女性だったら、絶対にこのシリーズのどれかを着たいと思ったはず。特に美しいと思ったのがグレーのシリーズ。今回のコレクションでも、多くにメンズライクな生地を使用していますが、このグレーのシリーズは色のせいもあって、装飾の強さがわかりやすく出ているような気がしました。「僕が女性だったら」とか何とか言わずに、とにかくお金があったらこのジャケットの大きいサイズ欲しいです。

 さて、その日は僕が大学時代に買ったコム デ ギャルソンのジャケットを着ていました。というのも、コム デ ギャルソン、ジュンヤ・ワタナベ・コム デ ギャルソン、タオ・コム デ ギャルソンと3つのショーがある、いわば「ギャルソン・デー」だったからです。

 長い間着ていても、型崩れしない優れもののジャケット。パリに来てから、カール・ラガーフェルドのドキュメンタリーを見ていたら、全く同じものを着用していてちょっと嬉しくなりました。カール様がディオール・オムにご執心になる前は、ほとんどの服がギャルソンだった、という時代の話です。

 で、ショーのあと、ゴルチエのショーへ行かなくてはいかず、ちょっと慌てていました。トラックの横を通ろうとしたら、開いていた後ろの扉にジャケットを引っ掛けてしまい、そのままかぎ裂きに。かなりショックでしたが、こういうこともあるさ、と諦めることにしました。繕って上からワッペンでも貼ろうかな。

 とにかく、ギャルソンの服って流行を追っていないので、長く着ることができるんですよね。パリに来た次の年に買った2枚のシャツも、まだ着ていますし。全く飽きないというのも凄い! 川久保玲が、現代のココ・シャネルと言われているのも納得できます~。

プレスセールに行きたいなぁ~

↓今日もお願いします~♪


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by tomoakishimizu | 2010-03-30 23:20 | パリコレ | Comments(4)
Commented by celine at 2010-03-31 09:43 x
ギャルソン、大好きです!
私も10何年も前のギャルソン、まだ着てますよ~。ほんと、飽きません。ギャルソンは、何年経っても、古臭くなりませんね♪
パリでも、ギャルソン着ていたら、年配の方から、
「あなた素敵な服、着てるわね~」と、二度ほど褒められたこと
あります。
tomoさんのジャケット、残念ですが、お洒落なワッペン付けて(ギャルソンらしいタータンチェックがいいと思う!)、
もっともっと長く着続けてください~♪
Commented by ピロ味 at 2010-03-31 13:04 x
くさまセンセとか、るいーずぶるじょわバアちゃんへのオマージュ的な意味合いは含まれてるとかは言っていらっしゃらないのかしら?この2点しか見てないからお安い判断かもしれないけど、"女性の持つ内面の強さ"っていったら三者に共通すると思うし。
Commented by tomoakishimizu at 2010-03-31 23:30
celineさん、やっぱりそうですよね。着られますよね。アヴァンギャルドと言われているけど、実は意外とオーセンティックなデザインのものが多かったりします。っていうか、その時は先端でも、徐々にクラシックになっていくものをちゃんと作っているのかもしれません。とにかく凄いデザイナーだと思います。ジャケットはもちろん着ますよ。古物市で可愛いワッペン探します~。
Commented by tomoakishimizu at 2010-03-31 23:47
ピロ味ちゃん、水玉じゃなかったので、草間先生っていう感じはしなかったけど、確かにモコモコ感はそうかもね。ブルジョワはどうだかわからないけれど、何かしらのリンクがあるかも~。
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