パリコレのショーは、基本的に1時間おきにプログラムされています。でもタオ・コム デ ギャルソンの場合、諸事情あって公式カレンダーには載っておらず、ショーとショーの間に無理矢理収まっている感じです。それで、毎シーズン次に来るヴィクター&ロルフのショーまでには30分しかなく、常識的に考えて、タオのショーへ行ってからヴィクター&ロルフへ行くと絶対に間に合いません。でもタオから移動してくる有力ジャーナリスト(間違っても僕ではない)が多数いるので、ヴィクター&ロルフは開始時間を遅らせてでも待ってくれます。それが何となく確実だとわかって、ある有力ジャーナリストさんにくっついてタオのショーへ行ってみることにしました。初タオです。
コレクションタイトルは『フローイング・ジャーニー』で、旅人をイメージしていたそうです。袋状の装飾が服全体を形作るような構造で、そのボリューム感が新鮮でした。だからこそコム デ ギャルソンなのでしょうが、全く新しい発想でもの作りをしているなぁって。昨日の津森さんもそうでしたが、イマジネーションの豊かさを感じました。
会場は証券取引所のホール。ご覧のように、19世紀風の内装。この写真でわかる通り、真正面にカメラマンたちが見えますね。そうなんです。僕、バッチリ写ってしまっていたんです。
もちろん席が無かった僕は、当初友人と後ろの方に目立たないように立っていました。会場は暑くて、この日着ていた17年物のコム デ ギャルソンのジャケットを脱ぎました。そして水玉の白いシャツ一枚に。そうしたら、ショー直前に座ってくださいと係りの人に言われて、先に友人を座らせました。そうして奥のほうを見たら、もう1席空いていました。それでそこに座るように言われて座ったら、ドンピシャ。カメラマンたちの真正面だったのです。
様々なファッション誌が運営しているネット上のコレクション写真には、ほとんど全ての写真に僕が写り込んでいますし、WWDのNY版が次の日に様々な会場で配られていましたが、そこでも見る人が見れば僕だとわかるようなショー写真が使われていました。友人には大笑いされ、某編集部では服よりも僕のことばかりチェックしちゃったというメールが来る始末。
そして3日後に訪れたコム デ ギャルソンのショールームでは、広報担当者の方に「最前列に座ってらっしゃいましたね」と言われてしまい、平謝りでした(泣)。ショールームではショーの映像が流れていましたが、写真と同じく、思い切り映っていて恥ずかしくて見られません。体中の毛穴から脂汗が出る感じ。時々デザイナーの栗原さん本人がショールームにいたりするんですが、この日はちょうど席を外していて、それだけでも助かった気分でした~。
もう絶対に座りません~
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