ここ最近クリスチャン・ディオールは、オートクチュールは本社で、プレタポルテはチュイルリー公園内の特設テントでショーを行なうようになっています。メンズのみ毎回会場が違うのは、何か意味があるのでしょうかね。
それはさておき、今シーズンのディオールは、前回のクチュールに引き続き、乗馬服からインスパイアされたピースが多く見られましたが、17世紀の詩人であるジョン・ウィルモットとか、18世紀の自由奔放な女性たち「リバティーン」のイメージもミックスし、艶っぽい表情を見せていました。とにかく、デザイナーであるジョン・ガリアーノのテイストが素直に出ていてとてもフェミニンな印象。今までは会社の方針だったのか、プレタポルテに関しては抑え気味な印象でしたが、今回は上品さを保ちながら皆がガリアーノに期待しているものが表に現れている感じで、さすがと思わせる絶妙なバランス感覚を見せてくれました。
その最たるものがこのニットコート。編目にロワイヤルブルーのサテンのリボンを通してあって、フォルム的にはミリタリーコートだけれど、フェミニンで可愛らしささえ漂います。ソックスもガーターのようでコケティッシュ。物凄くガリアーノっぽいですね。
フィナーレの様子。普通だったら人々はこの辺りからソワソワし出し、モデルが引っ込んだ途端に帰り支度を始める人も出てきますが、クリスチャン・ディオールとジョン・ガリアーノのショーでは皆さんちゃんと着席してます。モデルがバックステージに入った直後に音楽が止まり、再び音楽が鳴り響きます。大概、太鼓とかファンファーレのような大袈裟なものばかり。
で、この方の登場です。ランウェイの両側にはSPが各1人ずつ付き、ジョン様をガッチリガード。会場は興奮の坩堝。これがないと、ディオールとかガリアーノのショーを見た気がしなくて帰れないんです~。
ジョン様って本当にエンターテナー~
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