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ジョセフュス・ティミスター オートクチュール 2010春夏

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 アニエス・ベーのメンズコレクションが終わってから、同日会場をパレ・ドゥ・トーキョーに替え、ジョセフュス・ティミスターのコレクションをもってオートクチュールが始まりました。

 ジョセフュス・ティミスターって、昔はジョセフュス・メルキオール・ティミスターだったんですが、メルキオールはどこへ行っちゃったんだろう。それはともかく、10年ぶりくらいのカムバックだったので、物凄く期待して行きましたが、結果はガッカリでした。

 テーマは『1915年 流血と富』。テーマからしてイケてません。クチュールで『流血』はないでしょうに。第一次世界大戦後のヨーロッパにおける創造性と精神性の欠如が、今の時代に共通しているところから着想を得たそう。コレクションはロシアン・ミリタリーの要素を全面に出していました。クチュールというよりかは、アートとして捉えて欲しかったみたいだけど、それだったらクチュール期間中に発表せずに違った方法を考えるべきだったと思います。

 このドレスはプリーツシフォンのシースルースカートに、ヴィンテージのミリタリーブルゾンを合わせたもの。袖についている刺繍は、第一次大戦後に銃殺されたロシア皇太子のポートレート。こういうテーマ、コンセプトで作られた服を買う人っているんでしょうか。いるんだったら会ってみたいですね。寒い時に使うシルバーの保温シートを使ったロングドレスも登場しましたが、あまりにも安っぽくてやめてほしかったです。ガサガサ物凄い音でした。

ジョセフュス・ティミスター オートクチュール 2010春夏_e0074478_013677.jpg
 これはそのまま流血をイメージしたと思われるニット。メンズもかなりの数が出てきました。一点一点はキレイなのに、コンセプトが服を台無しにしています。

 ティミスターって、実は10年くらい前にインタビューしたことがありました。その時は端正な顔立ちの万年青年って感じでしたが、最近は狸みたいに丸々太っていて、通りで見掛けた時に最初誰だかわからなかったほど。コレクション作るのってハードだから少しくらい痩せたかな、なんて思っていましたが、最後に出てきた彼は全然変化無し。しかもシャツの半身頃がパンツから飛び出していて、物凄くだらしな~い感じ。余計ガッカリでした(笑)。

あなた、次回もやるんですか?

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by tomoakishimizu | 2010-02-05 23:10 | パリコレ | Comments(0)
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