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ミニーマウスのフィギュア

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 これもセシルさんが持っていたミニーマウスのフィギュア。高さ7cmで、素材はプラスチック。数々の戦火を潜り抜けてきたかのようなダメージ加減です。いつのものだか全くわかりませんが、顔の感じからすると戦前ですか? まさかね。

 昨日の話の続きです。セシルさんの部屋に入ると、最初に刺すような異臭に驚かされました。そして鼻がむずがゆくなり、喉が痛くなります。ホコリが積もっていて、浴室は閉めっぱなしだったためカビだらけ。中に入ることさえできません。そんな劣悪な環境の中で荷物整理が始まりました。

 前世紀初頭のものと思われるホウロウ製の便器が丁寧に新聞紙にくるまれて出てきたり、古いテレビ雑誌が大量に発見されたり、どうしてこんなものを取っておいたの?というようなものもいくつか見られました。でもそれは各人の価値観に違いがあるわけで、僕も人のこといえませんね(笑)。

 ブリジット・バルドーやマレーネ・ディートリッヒなど、スターが大好きだったようで、関連書物がたくさんありましたし、新聞や雑誌の切り抜きを収めたスクラップブックもたくさん出てきました。関連書物は別として、スクラップはどうしようもないので捨てました。

 セシルさんの若い頃のものと思われる肖像写真が棚の奥から出てきた時は、「これって一体どうするの?」と困り果ててしまいました。それで、階下に住む管理人のマダムのところへ行き相談することに。遺族に写真を渡したいと思ったのですが、実は彼女には身寄りもなく、お墓すら無いことがわかりました。亡くなった時は誰も気付かず、しばらくしてから消防隊員が窓を割って中に入り、遺体を運び出したという話を聞かされたのでした。

フランスでは、特に女性の孤独死が多いのですが、彼女も正にそのケースだったのです。

まだまだ続きます~

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by tomoakishimizu | 2010-01-09 23:52 | 人形シリーズ | Comments(0)
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