パリに住んでいるある日本人の友人のご実家は、その昔造り酒屋を営んでいました。家には蔵があるそうで、その中から出てきたというのがこれ、シュタイフのロバ君です。彼女の叔母さんのものだったそう。今年、彼女の母上がパリにやって来た時に、我が家にどうぞと手渡してくれました。
高さ10cm。素材はベルベットで、たてがみとシッポがモヘアの毛糸。中綿は木毛で、目はガラスです。片耳はないし、特にシッポのモヘアが風化して取れてしまっていますが、そんなことはどうでもいいと思えるくらいのチャーミングさです。
ご覧のとおり、ツルっとしたボタンが耳に残っています。シュタイフの文字、あるいはゾウのマークが入っていないものは、1902~05年と1946~50年のものしかなく、彼女の叔母さんの年齢を考えると、制作年代は後者かと思われます。
戦後間もなくで物資に乏しい時代だったと思いますが、シュタイフらしい高級感が漂っているし、どこをとっても繊細な仕事が感じられ、ジッと眺めたくなる魅力に溢れています。しかもシュタイフらしからぬユーモア系の表情で、これは本当に珍しいかも~。
Sちゃんありがとう~。大切にします~
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