犬の油絵

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 パリ郊外の古物市で見つけた犬の油絵です。この子ってダックスフンドでしょうか?

 友人が運転する車でその街まで行きましたが、カーナビにその街の名前に近い違う街の名前を入れてしまい、しばらくしてから気付き、一瞬そこへ行くのを諦めました。でも高速を走ってたら、最初に行こうとしていた街の名前の標識が出てきて、高速を降りたら古物市の会場だったのです。これは何かに呼ばれているぞ~、と実感。

 でもその古物市は新しいCDロムとか、洗剤とかシャンプーなどを売るスタンドも多くて、古いものを売っているところが極端に少ないく「何だかイケてない、この街・・・」と心細くなってきました。お墓参り用のスポンジとか買っちゃったし。でも最後の最後に、この絵に巡り合えたのでした。

 売っていたのはフランス人の夫婦。絵を見て瞬時に恋をした僕は、「安かったら欲しい~」と思い、友人に相談。「これどう思う?」と聞くと、「何これ。この犬の眼、死んでるよ。」というしがない返事。これ買ってどうすんのよ、とでも言いたげな、軽蔑的な眼差しです。「この人は老人で、眼が白内障なんですっ!」と言い返しながら、夫婦に値段を聞くと「5ユーロ」という返事。「ウヒャ~。この絵だよ。僕を呼んでたのはっ」と内心思いつつ、絵の左にキャンバスが破けたところがあったので、3ユーロに値切ると「朝は15ユーロで出してたのよ~」と妻。う~ん、その値段は今の世の中厳しいだろう。でも結局4ユーロにまで下がりました。購入決定です。

 縦55cm、横46cm。1979年10月22日と日付が入っています。この絵を買ったのが10月25日だったので、ほとんど30周年記念でした。

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 裏を見たら、画家の名前が入ったチケットが貼られていて、そこにボールペンで「私たちの友人。人間でいうところの74歳」と書かれていました。「ほれみろ。やっぱり白内障じゃん」と鼻高々な僕。ま、犬の年齢って諸説あるみたいですが、とにかくおトシでした。

 おそらくこの犬の飼い主が写真を撮って、ヴィロフレイ市に住むコレイさんという画家に渡し、この絵を描くよう注文したのだと思います。というのは、フラッシュをたいた時に出る影が犬の後ろ側に見えるからです。そもそも、ワンコにこのポーズを取らせたままにするのは至難の業でしょうしね。

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 で、破けていた部分は、後ろから紙を貼って、表側に塗料を塗って修復してみました。この写真を撮った時は、まだ塗料を塗ったばかりだったので良かったのですが、乾いたら色が濃くなってしまい、修復したところがどうしても目立ちます。またやり直さなきゃ。

 細くて黒い線は入っていませんが、はっきりした輪郭、薄いブルーとベージュを基調にした淡い色合いはフジタをほうふつとさせます。ヒビが入っていることころも時代がかっていていい感じ。こんなポーズをとっている犬の絵なんて見たことがなく、個人的には大傑作だと思ってます。で、この絵を描いた人は有名ではないらしく、ネット上でも出てきませんでしたが、ま、そんなのはどうでもよいんです~。

飾る場所は慎重に考えます~

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by tomoakishimizu | 2009-12-06 23:06 | 調度品 | Comments(4)
Commented by 東京ヒヤシンス at 2009-12-07 15:28 x
こんにちは。前にもコメントを残させていただいたことがございます。
このワンちゃんが白内障だと予想なさった友くんさんと、「私たちの友人。人間でいうところの74歳」の言葉にジーンとしてしまいました。
最愛の犬娘と暮らしている私でさえ、かわいいとは思えない絵でした。
でもそれは違った!白内障だったのです。
実物の子は(いえ絵だって)かわいいはずです。
なんだか、この絵のワンちゃんと親御さんに悪い気持ちにさえなりました。
この絵が友くんさんの手に渡るまでの、人生、犬生を想像すると
映画になりそうなくらい壮大です。
いつも楽しいブログをありがとうございます。
あ ELLEの記事も拝見させていただいてます♪
Commented by tomoakishimizu at 2009-12-07 23:28
東京ヒヤシンスさん、ありがとうございます。
やっぱり最初に見た時はきついと思う絵でしょうか。これを買った時に一緒にいた女子2人は、「こんな絵、超要らない~」みたいな顔をしていました(笑)。
「私たちの友人、人間でいうと74歳」というのは意訳で、正確に訳すと「我々の動物の友人たちへ。74歳になる一匹の犬」となります。
この絵は、見ての通り状態が良くなくて、ひびが入っていますし、キャンバスの裏側はカビだらけ。絵の表面はホコリで真っ黒でした。だから僕の到来を待っていたのだと思います。きっと地下倉庫に長く放置されていたのでしょう。本当、この絵はドラマチックな人生を歩んでいますね。
Commented by daikatoti at 2009-12-09 08:12
犬のことには詳しくありませんが、これはビーグルではないのかしら。はぁ、うちにもおるもので。。
これを見たときてっきり写真だと思ってしまって、絵ときいてびっくりです。
この絵が呼んでいたとすると、なんだかぞくぞく^^
Commented by tomoakishimizu at 2009-12-09 23:42
totiさん、調べてみましたが、確かに顔はビーグルに近いけど、全体的な雰囲気はダックスのような気もします。日本のダックスは毛が長い子が多いみたいですが、短い毛の場合、この絵の犬のような子もいるようです。でもダックスは顔がもっと細いんですよね。どうなんだろう。
写実的な絵、僕は大好きなんです。だから印象派よりも古典的なアングルの方が断然好き~。
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