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リックくんのバッジ付き謎人間人形

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 昨日は、昨日のブログでご紹介した『琥珀かもしれないネックレス』の鑑定を自ら行いました。隈なく見たのだけれど、如何せんダイソーで購入した簡易ルーペしかなく、何も見えないに等しい。取り敢えず、琥珀の中に虫も葉も姿が見えません。埒が明かないと思い、うめだギャラリーに出店している骨董業者さんのところへ駆け込みました。その業者さんは、昨年僕が持っている琥珀のブローチの鑑定をお願いして、本物と仰った方。その後に、久留米のデニムの濱田さんが葉を発見したので、本物認定出来たのですが、今回も本物という鑑定結果となりました。それから、お隣の骨董業者さんに見せたところ、やはり結果は本物。鑑別書は無いですが、これで堂々と琥珀として販売出来ます。まぁ、取り敢えず元が取れれば良いので、最初に付けたお値段そのままで販売することに。そこに、レギュラーチームのお客様が来場され、ネックレスを試されました。かなり大きくてインパクト大なのだけれど、グラフィカル&モダンで、身に着ける人を格好良く見せてくれます。目の前の出店者さんもやってきて、怖いくらいに褒め、「あなたが買わなかったら私が買います」とまで言い始め、そのお客様はライバルの出現で一気に警戒モードに。少々慌てた様子でしたが、最終的に購入頂けました。その目の前の出店者さんに、「さっき欲しいって言ったのは、僕に肩入れして、あのお客様に買わせようという戦術だったわけ?」なんて聞いたら、実際にご自身がご友人のプレゼント用に欲しかったのだそうです。さて、先述の骨董屋さんお二方にネックレスが売れた旨を伝え、販売額を教えたら、「3倍くらいで売れたのにぃ、もったいない~」と言われてしまいました。元を取るのに丁度良い、納得の行く金額でしたし、お世話になっているお客様だったので悔いはありません。そもそも、欲をかくとろくなことになりませんからね。そんなこんなで、色々とありましたが、ネックレスを購入頂いたお陰もあり、まぁまぁの売り上げを達成出来ました。その他のトピック。戸籍上の性別を変えた大学時代の友人が立ち寄ってくれて、30年振りの再会を果たしました。「何だか芸風が変わったわね」と言われましたが、大学時代は妙にとんがっていた僕ですけれど、「そりゃ社会に揉まれれば丸くなるわよ」なんて話になりました。本日も頑張ります~。
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 さて、本日はこちら。パリ市内の古物市で見つけた、謎人間のお人形です。おサルさんのようにも見えるし、雪男やビッグフットの類にも見えるし。全体的にグレーに汚れていたので、パリのアパートで入浴させました。人形自体は赤ちゃん用に作られたものだと思うのですが、目にクリスタルガラスのラインストーンが入っている点が赤ちゃん向きではないかも。素材自体はヴィスコースか何かの起毛素材で、中綿がコットン。
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 胸にこのようなバッジが付いているのだけれど、これは以前の持ち主が後から付けたもののよう。このリックという犬は、1929年から1944年まで週刊誌として発行されたジャン・ファヤールによる漫画のキャラクター、リック&ラックのうちの一匹で、リックはフォックステリアでラックはスコティッシュテリアだそう。特にリックは、エルジェによるタンタンの中に登場するミルーのインスピレーション源になったと言われているようです。
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 こちらのバッジはアール・デコ期のもの。ということで、この謎人間はおそらく1930~40年代の作と見て間違いないでしょう。ネット上で見たら、こちらのリックのバッジの金メッキ仕上げバージョンが1万円以上していてビックリ。
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 取り敢えず、かなりお手頃価格にて提供中です。早い者勝ち。是非売り場にてご注目下さい~。

フランスフェア2024
阪急うめだ本店 9階祝祭広場 ブロカント ドゥ パリ
2024年3月25日(月)まで
〒530-8350 大阪府大阪市北区角田町8−7
電話:06-6361-1381
10時~20時営業(ただし19日と最終日のみ~17時)


本日は業者入れ替えのため17時閉場~

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# by tomoakishimizu | 2024-03-19 09:15 | 人形シリーズ | Comments(0)

琥珀かもしれないネックレス

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 昨日は日曜日にして、阪急うめだ本店さんにて開催のフランスフェア2024の5日目。今までならば会期の後半となり、終わりが目前で寂しくなる一方なのですが、あと1週間以上あると思うと少し安心。でも、店頭に立ち続けるのは大変。昨日は断続的に雨が降り、そのせいか売り場は割と涼し気で、やはり売り上げも微妙でした。普通、雨の日は真剣に商品を見て下さる方が多いのだけれど、昨日は親子連れやカップルが趨勢を占め、流し見する方が多かったです。終わりの時間にいらした母娘のお二人が典型例。母上はぬいぐるみ好きで、ワンちゃんの両前脚を握ったまま手放したくなさそうなのだけれど、お値段がネックで即決できません。そこでお嬢さんが「一晩考えたら?」と言い放ち、お二人とも売り場を離れて行きました。そんな感じで、いわゆる日曜日の空気感満載の一日でした。仕方がないです。そういう時もあります。夜は、パリに長年滞在し、毎週末郊外の蚤の市に一緒に出掛けていた男子と、その高校時代の友人で僕も長く知っている女子と三人で飲み会。二人とも僕よりずっと若いと思っていたら、もう50歳だそう。時が経つのが早くてビックリです。僕を含めて三人とも独身で、割と気ままに生きているタイプ。そういう人間同士が集まるものですね。入ったお店が立ち飲み屋さんだったのですが、一日中立ち仕事の後で耐えられるか心配だったけれど、お酒が入ると然程辛くなく過ごせます。でも、食べ終わって外に出た途端に足が痛くなり、急いでホテルに帰って来ました。大浴場でリハビリ。本日も頑張ります~。
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 さて、本日はこちら。パリ市内の古物市で見つけた、琥珀のような物質で作られたネックレスです。UVを当てると、何となくグリーンに反射し、それは琥珀であることの証明になるという話もあるようですが、実際のところは良くわかりません。
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 明日、ジックリと眺めてみて、葉や虫が入っていないかをチェックし、見つからなかったら、骨董業者さんのところに駆け込んで鑑定してもらうことにします。でも、以前買い付けたブローチを二人の業者さんに鑑定してもらったところ、意見が真っ二つになったことがありました。その後、デニムの濱田さんが中に葉が入っているのを見つけてくれて、本物だと判明。それ程、真贋を判断するのに難しいアイテムなのです。で、琥珀のネックレスというと、それだけでマダム感漂うアイテムだったりしますが、こちらのネックレスはグラフィカルなデザインで、若い人が身に着けても良さそうだと思って買い付けました。是非ご注目下さい~。

フランスフェア2024
阪急うめだ本店 9階祝祭広場 ブロカント ドゥ パリ
2024年3月25日(月)まで
〒530-8350 大阪府大阪市北区角田町8−7
電話:06-6361-1381
10時~20時営業(ただし19日と最終日のみ~17時)


明日は17時閉場です~

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# by tomoakishimizu | 2024-03-18 09:09 | 装飾品 | Comments(0)

エトランによるオパールセントガラス製脚付きコンポチエ

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 ヘトヘトになりながら迎えた、阪急うめだ本店さんにて開催のフランスフェア2024の4日目。昨日は、中々ペースの掴みにくい土曜日でした。週末は、大概昼過ぎから人が出始めるのですが、昨日はレギュラーチームのお客様に早い時間に来場頂き、「本当は貯金をしなくちゃいけないのに…」と仰いながらも大きな買い物をして下さいました。それからも接客は続きます。毎回お越し頂くお客様二人には、売り場に到着するなり「キャーキャー」と言って頂きました。いつものことながら、最終的にビックリなセレクションをして頂き、そのクレイジーさに圧倒されました。って、元々は僕が選んで来たものなのですけれどね。僕が思うに、そのお客様は幼少の頃から様々なもの触れていて、普通のものでは飽き足らず、余程面白いものでなければ心が動かないのではないかなと見受けられます。クオリティの良い悪い、メーカーの良し悪しということは超越していて、ワクワクさせてくれるものでなければ食指が動かない。そんな厳しい目を持つ方達の熱狂的な姿を見ると、色々とパリから運んで来て良かったと思いました。そのお二方が売り場を離れ、暫くして再び売り場に現れましたが、お二方の内の一人が大きな荷物を抱えています。僕のところで購入した商品と一緒にベッドカバーを配送して欲しいとのことでした。どんなものを購入したのかと興味津々で袋を覗くと、見覚えのあるものでした。ヴァンヴの蚤の市に出店しているミコさんが、うめだギャラリー内のブルーキュラソーフランスさんのブースの一角でカフェオレボウルを販売しているのですが、3日前にブースを訪ねた時に、「こんなものも売っているの」と見せてくれたものがそれだったのでした。中南米の仏領の島で作られたアップリケ刺繍のベッドカバーで、海の様子や森の様子が物語的に描かれていて、手法はナイーブですが、とてもグラフィカルで楽しく、心に引っ掛かるものがあります。それで、ミコさんは「ここで売れなかったら友くんに託すから売って」と頼んで来たのでした。でも、そんなことにはならず、ちゃんと販売に繋がるだろうと思っていたのですが、まさか僕のお客様が購入されたとは。そのベッドカバーを良いと思うお客様の感覚と僕のそれとが近く、「お仲間がいた~」と嬉しく思ったのでした。楽しい瞬間。本日も頑張ります~。
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 さて、本日はこちら。パリの古物市で見つけて一目で気に入ってしまった、エトランというメーカーによるオパールセントガラス製のコンポチエ(フルーツ盛)です。オパールセントガラスは、ティファニーが再発した乳白色のガラスで、石灰分を主に混ぜ込んで作り、ブルーやオレンジに光ります。フッ素やヒ素などの劇物も入っているため、近年では作られなくなったようです。知らなかったのですが、エトランのオパールセントガラス作品はラリックやサビノと並んで高い評価を得ているそう。
エトランによるオパールセントガラス製脚付きコンポチエ_e0074478_00134998.jpg
 エトランは、ギャラリーオーナーでデザイナーでもあるエドモン・ローラン・エトランによって1909年に設立された、ブロンズ・陶磁器・ガラス製の高級オブジェのメーカー。パリのパラディ通り29番地に販売店があったそう。その当時パラディ通りには、バカラやサン・ルイなどのクリスタル製品のメーカーやショワジー・ル・ロワといった陶器メーカーも拠点を構えていて、テーブルウェアメーカー軒を連ねていました。タイムマシーンがあったら訪れてみたいかも。エトランは特にアール・デコ期の作品で知られ、製品はパリ郊外のショワジー・ル・ロワで作製され、その時代の作品には『エトラン・フランス』の刻印が入っているそう。後の1970年代にセーブル王立陶製所がエトランの女性の裸体作品を復刻させたそうですが、とにかくこのコンポチエは、1930年代の作で間違いないでしょう。その後エトラン自身は、1940年のドイツ侵攻でユダヤ教の家系故に捕らえられ、収容所に送られて亡くなり、工房も消滅したそうです。そんな歴史を知ると、心に冷たい風が吹きます。
エトランによるオパールセントガラス製脚付きコンポチエ_e0074478_00135011.jpg
 宇宙を感じさせる脚。掃除をしたので、もう少し綺麗な状態で店頭に出しています。ネット上で調べたところ、この羽のようなモチーフのガラス部分は一緒だけれど、脚の形状が異なるものが存在していて、土星のような持ち手の付いたバージョンも見受けられました。先進的なメーカーだったようです。かなりの大きさで、それ相当の重量があり、苦戦は覚悟の上で仕入れました。フルーツを盛らなくても、ただ置くだけで圧倒的な存在感を示してくれるアイテムです。丸福珈琲店の反対側の通りに面したガラスケースに入っていますので、是非ご注目下さい~。

フランスフェア2024
阪急うめだ本店 9階祝祭広場 ブロカント ドゥ パリ
2024年3月25日(月)まで
〒530-8350 大阪府大阪市北区角田町8−7
電話:06-6361-1381
10時~20時営業(ただし19日と最終日のみ~17時)


朝礼に遅れそう。急ぎます~

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# by tomoakishimizu | 2024-03-17 09:27 | 調度品 | Comments(0)